政策概要
- concept -

長岡京市には、待機児童の発生など直面する喫緊の課題があります。 こうした目の前の課題に一つひとつ取り組むことは重要です。 しかし、併せて、10 年先、20 年先を見すえ、 私たちの子供や孫の世代に誇れるまちを残していくために、 今、取り掛からなければならない課題もあります。

キーワードは、

  • 定住の促進
  • 交流の拡大
  • まちの新陳代謝

この 4 年間、市民や議会の皆さんと「対話」を重ね、 長岡京市のまちづくりの方向性とそこへ向かう具体的な事業の姿を示して参りました。

それらを具体的に 4 つの「長岡京市づくり」として約束いたします。

ステージは「計画」から「実行」へ。そして「考える」から「行動」へ。 市民の皆さんとともに、力強く前進してまいりたいと思います。

政策概要

未来につなぐ・長岡京
新・未来を創る!
4つの長岡京市づくり

このまちの将来を見据え、「定住促進」「交流の拡大」「まちの新陳代謝」の3つの戦略目標を掲げ、具体的な4つの視点から長岡京市のまちづくりに邁進してまいりました。 物価高騰やコロナ対策など喫緊の課題への対応のみならず、脱炭酸社会の実現や少子高齢化対策など、まちの未来づくりに向け課題にも果敢に取り組んでまいりました。 今後も皆様と「対話」を重ねながら、交通をはじめ、利便性が高くかしこい暮らしの中にもどこか懐かしさを感じる、「かしこ暮らしっく」な長岡京の次の50年を切り拓いてまいります。

  • Ⅰ. 安心で豊かな暮らしづくり
    • こども
      • 保育環境と子育て支援の充実
        • さらなる子育て世代の転入を見据えて、民間による新たな認可保育園1園の整備を目指します。
        • 老朽化が進む公立保育所(深田保育所)の建て替え整備について具体的な検討を進めます。
        • 保育施設の情報発信や利用者への案内・情報提供・相談を行う「利用者支援窓口(仮称)」を設置します。
      • 子どもの学び環境の充実
        • 現在取り組んでいる市内公立小学校の再整備(第三小・第四小等)を着実に進め、子どもたちの教育・放課後環境の充実を図ります
        • 小中学校のすべての特別教室への空調導入を実現するとともに、体育館への空調導入も順次進めます。
        • 小中学校において、導入したタブレット等を活用し、EBPM (データや合理的根拠に基づく政策立案) の考え方を基に、学力や非認知能力の向上に努めます
        • コロナ禍で滞った国際理解教育の機会創出に取り組みます。
      • 子どもの育ちの安心・安全の確保
        • 子育て支援医療助成の拡充を実現し、子育て家庭の負担軽減に取り組みます。
        • 乙訓地域初の「児童発達支援センター」を設置し、成長過程での切れ目のない発達支援と医療機能を一体的に提供する共生型福祉施設を実現します。
        • 保育所や学校での医療ケア児の受入れを推進します。
        • 妊産婦健診事業や産後ケア事業、新生児聴覚検査の環境整備を図るとともに公費助成による負担軽減図ります。
    • 介護・医療
      • 新型コロナ対策の推進
        • 新型コロナウィルスの感染拡大防止と社会経済活動の両立を目指し、状況に応じた対策を適切なタイミングで実施します。
        • 京都府や市内医療機関と連携し必要な医療を提供するとともに、自宅療養者への支援や保健所への応援を行います。
      • 医療や介護の連携と地域包括ケアの強化
        • 団塊の世代が後期高齢者となる2025年に向け、必要な介護資源の整備と充実を図ります。
        • 設置した「在宅医療・介護連携センター」を活用し医療と介護の連携を更に深めるとともに、「まちぐるみ」で高齢者の暮らしを支える地域包括ケア体制の強化を目指します。
      • 健幸長寿・健康づくりの推進
        • 全庁・全市を上げた「健康多幸プラン」の実行により、元気に齢を重ねられる環境づくりに取り組みます。
        • 楽しく取り組める健康づくりメニューの開発やインセンティブの仕組みづくりに取り組みます。
        • 移転する「介護予防センター竹寿苑(仮称)」を活用し、健康づくり等の新しいプログラムの提供に取り組みます。
    • 福祉
      • 断らない相談体制の充実
        • 複雑化・複合化する地域福祉課題に対応するための相談窓口の強化を図るとともに、対応する関係機関をつなぐコーディネート機能の整備を図り、相談支援、参加支援、地域づくりを一体的に行う「とりこぼさない支援体制」を構築します。
      • ひきこもりや社会的孤立への対策
        • アウトリーチや窓口での相談を通じ、課題の把握から見守り・伴走を通じた支援体制の強化を図ります。
        • 教育支援センター等の教育分野と福祉分野の連携を強化し、不登校や引きこもり状態にある児童・生徒への切れ目のない支援を実施します。
      • 共生型福祉施設の整備
        • 必要とされる障がい者(児)のための地域生活支援拠点、児童発達支援センター、介護予防機能や高齢者の居場所からなる共生型福祉施設設置を整備・活用し、向日が丘支援学校とも連携しながら、障がいの有無や世代を超えた交流エリアを実現します。
      • 精神障害者福祉医療制度の導入
        • 「誰もがともに自分らしく暮らす長岡京市障がい者基本条例」の理念に基づき各種施策を進め、インクルーシブな長岡京市づくりに取り組みます。
        • 京都府と連携し、精神障がい者への福祉医療助成制度の導入を目指します。
    • 安心・安全
      • 地域における災害対応能力の強化
        • 市内10小学校区の一斉防災訓練を継続・充実するとともに、新型コロナウィルスのような感染症など様々な場面に応じた地域防災力の向上に努めます。
        • 障がい者や高齢者など要配慮者の避難体制の強化を進めます。
        • 自主防災組織や消防団の支援等を通じて地域での防災人材の育成を進めます。
      • 防災フェーズフリーに基づく施策の推進
        • 小中学校の体育館への空調導入により、日常的には授業やクラブなど子どもたちの学校生活で活用するとともに、避難所としての環境の充実を進めます。
        • 東ポンプ場(勝竜寺)の跡地活用として検討している災害時の防災機能・施設について、日常時には公園・広場・スポーツ施設等として利用できる複合的な機能を有する施設整備を目指します。
      • 治水対策の充実
        • 暫定共用された「いろは呑龍トンネル」の本格供用開始に向けた接続工事を推進します。
        • 神足ポンプ場の機能強化と貯留施設整備による犬川第2排水区の薄い対策を実施します。
        • 風呂川排水区での課題箇所を抽出し、今後の整備方針を具体化します。
      • 上下水道事業の安心・安全と経営効率化
        • 「長岡京市上下水道ビジョン」に基づき、耐震化・強靭化への投資とストックマネジメントや資産の有効活用など安定的かつ効率的な上下水道事業経営を行います。
        • 水道事業においては、今後の人口減少を見据え、京都府南部地域での広域化に向けた検討を進めるとともに、市民とも議論できるような選択肢の提示、情報発信を行います。
  • Ⅱ. 次の世代へとつなぐ魅力づくり
    • 住民自治・共生
      • 地域における自治活動や市民活動の推進
        • 令和4年12月議会に提案した「助け合いとつながりのまちづくり条例」に基づき、共助・協働のの担い手づくりに取り組みます。
        • 厳しい状況にある自治会組織の活性化に向けた取り組みとともに、市内すべての校区での地域コミュニティ協議会の設置を目指します。
      • 自治会館等の新陳代謝を促進
        • 老朽化が進む自治会館等の再整備や長寿命化、機能向上を推進するため、現行の補助制度を時代に応じたかたちで拡充します。
      • 多様性を大切にするまちづくり
        • 更になる女性活躍に向けたネットワークづくりに取り組むため、市内の事業所等による「女性活躍推進会議(仮称)」を設置します。
        • パートナーシップ宣誓制度を活用した啓発活動の展開と、長岡京市版事業所認定制度の創設を目指します。
        • 人権や平和など長岡京市が大切にしてきた価値観の共有と理解を促進する施策に取り組みます。
    • 商業・観光・農業
      • 中小企業振興基本条例(仮称)に基づく施策の推進
        • 令和4年10月に施行した「長岡京市中小企業振興基本条例」に基づき設置する推進会議を通じて、地域内における経済循環と中小企業の振興を図る施策を推進します。
      • 企業誘致の創業支援の強化
        • 企業立地・誘致に加え、創業支援の観点から小規模事業者など幅広い業種へ支援を拡充します。
        • 立地希望の事業者に対して事業用地をマッチングできる仕組みの導入を検討します。
      • 地域経済の活性化につながる観光振興の推進
        • コロナ禍で変化が加速した観光需要を見定めながら、「新・観光戦略プラン」に基づき、事業者など観光に関連する方々が主体となった「稼げる」観光の仕組みづくりや広域連携による観光振興に取り組みます。
      • 都市農業の振興と食育・地産地消の推進
        • 担い手の育成や新たな産地づくりなど農業経営基盤の強化、地産地消や安心安全の観点から地元産農産物の学校給食への供給拡大と食育に取り組みます。
      • 防災重点農業用ため池の整備
        • 農業生産基盤の確保と防災の観点から農業用ため池の安全性向上に向けた整備を、管理者である土地改良区や農家組合とともに実施します。
    • 環境
      • ゼロカーボンシティを目指した取り組みの強化
        • ゼロカーボンシティ宣言に基づき、市民や事業所、環境団体などと連携を強化し、オール長岡京体制で再生可能エネルギーの普及や COOL CHOICE の推薦など温暖化対策に取り組みます。
        • 次世代を担う子どもたちによる環境審議会を設置し、環境教育の推進を図ります。
      • 公共施設での環境対策の推進
        • 将来的な再生可能エネルギー100%による事業運営を目指し、公共空間での再エネ活用を推進するとともに、環境性能への配慮を前提とした公共建築物の整備に取り組みます。
        • 学校や保育所を含むすべての公共施設で KES による環境マネジメントを実施します。
      • 西山森林整備と放置竹林対策の推進
        • 森林所有者や市民、企業など多様な主体でつくる西山森林整備推進協議会と連携し、着実な森林整備を進めるとともに、次期「西山森林整備構想」の改定に取り組みます。
      • ごみ減量の継続とリサイクル推進
        • 指定ごみ袋制導入によるごみの減量効果を維持するために、更なる紙ごみや生ごみの削減に取り組むとともに、プラスチックなど資源ごみの一層の有効活用を目指します。
    • 文化・スポーツ
      • 文化芸術推進ビジョンに基づく施策の実行
        • 「長岡京市文化芸術推進ビジョン」に基づき、「ささえる」「そだてる」「ふれる」「つながる」取り組みを展開します。
      • スポーツ環境の充実と障がい者スポーツの振興
        • 次期「長岡京市スポーツ推進計画」の改定に向けて、スポーツセンターの老朽化対策を進めるなどスポーツ環境の充実を目指します。
        • 障がい者スポーツを軸とした共生社会の実現を目指します。
      • 生涯学習環境の充実
        • 市民力を活かした生涯学習環境の充実を図るとともに、中央公民館、図書館、記念文化会館や市民ひろばの長寿命化に取り組みます。
      • 文化財の発信と利活用の促進
        • 「文化財保存活用地域計画」に基づき、新庁舎での歴史資料展示室の開設を中核に、乙訓古墳群などまち全体を歩いて楽しめるネットワークづくりと環境整備に取り組みます。
  • Ⅲ. 新しいまちのかたちづくり
    • まちの新陳代謝
      • 市役所庁舎および周辺の整備
        • 計画に基づく市庁舎の建替え再整備工事を安全に着実に進めます。
        • 2期庁舎に入る予定の産業文化会館機能や市民ひろば、にぎわい施設の効果的な運用を見据えた具体化を図ります。
      • 公共施設再編による跡地活用の具体化
        • 公共施設再編整備構想の進展によって生じた跡地の利活用の具体化を進めます。(例)竹寿苑、市庁舎南側敷地、済生会京都府病院の跡地など
      • 空き家対策・集合住宅の老朽化対策の推進
        • 空き家バンクや行政プラットフォームを活用し空き家の流通促進に取り組むとともに、管理不全の空き家の対策を推進します。
        • 老朽化が進むマンションや団地についてはマンション管理適正化法等により管理状況の把握に務めるとともに、支援対策の検討を進めます
    • まちづくり
      • 長岡天神駅周辺のまちづくりの推進
        • 京都府、阪急電鉄と連携し阪急京都線の連続立体交差の実現に向け事業調査の着手を目指します。
        • 駅西側エリアのまちづくりの具体化を図るとともに地権者による推進組織の設立を目指します。
        • 駅東側エリアに置いては、連続立体交差事業を前提とした公共用地の確保と実現までの暫定的な利用方法を具体化します。
        • 今後のまちづくりの推進のためエリアマネジメントを担う人材や組織の育成を目指します。
        • 長岡天神駅周辺のまちづくりの具体化を見据えて、該当エリア内での建築等の規制方法や財源の確保・負担のあり方についての検討を進めます。
      • 居心地のよい公共空間整備と利活用
        • 駅前等の公共空間の有効活用、民間との連携を通じて長岡京市のまちを象徴する居心地のよい空間づくりを目指します。(例) JR長岡京駅東口の利活用、阪急長岡天神駅東口での暫定広場整備、市役所庁舎の広場整備 など
      • 公園整備を通じたまちの魅力向上
        • 共生社会実現に向けた、インクルーシブ公園の第一号として西山公園整備をすすめるとともに、さらなるインクルーシブ公園の拡充を目指します。
        • 民間との連携による老朽化しつつある長岡公園の大規模リニューアルと魅力向上を実現します。
      • 長岡京市らしい景観づくり
        • 西国街道や八条ヶ池周辺の整備、無電柱化の推進など各種背策と連動した長岡京らしい景観の形成に取り組みます。
      • 都市計画マスタープランの見直し
        • 北部や東部の市街化調整区域の今後の活用について都市計画マスタープランの見直しに併せて幅広い視点から研究・検討に着手します。
    • 道路・交通
      • 交通の拠点・道路ネットワークの整備
        • 御陵山崎線、長岡京駅前線など道路ネットワークの整備を着実に進めます。
        • 安心安全・景観の両面から、道路整備に合わせた無電柱化を促進します。
      • 公共交通の維持・利用促進
        • 路線バスやコミュニティバス、タクシーなど市民の足を守るための利用促進策を進め、市民とともに公共交通を守ります。
        • 地域公共交通ビジョンの改定に取り組みます。
      • 自転車の利用促進
        • 「自転車利用推進計画」に基づき、自転車にやさしい道路や施設の整備に取り組むとともに、駅周辺の駐輪環境のさらなる向上を目指します。
  • Ⅳ. 市民の期待を超える市役所づくり
    • 行財政運営
      • 市役所サービスの向上とデジタル活用・DXの推進
        • 市庁舎の整備に合わせ市役所さー椅子の利便性の向上と業務の効率化を徹底して実施します。
        • 書かない、待たない、行かなくてよい市役所づくりに取り組みます。
        • マイナンバーカードの利便性向上やデジタル技術を活用した施策展開を図ります。
      • 市民とのコミュニケーション手段の多様化
        • LINE アカウントを利用して市民とのコミュニケーションの充実を図ります。
        • 市の政策形成におけるデジタル技術の活用に挑戦します。
      • 公民連携や EBPM に基づく施策の展開
        • 民間事業者の知恵やノウハウを活用しながら公共サービスの充実や効果的・効率的な施策の展開を図ります。
        • 行動経済学やナッジ理論を活用した施策の展開を図ります。
      • 財政基盤の強化・多様な財源の確保
        • 公共資産の利活用や事務事業の見直し、債権管理の適正化など行財政改革に取り組みます。
        • 投資事業の増加に伴う公債費負担を平準化させるため、新たな基金を設置し運用します。
        • シティプロモーションと連動しながら、ふるさと納税での返礼品メニューのさらなる多様化を図ります。
      • 「対話」の継続
        • コロナ禍で減少した対面で実施する市民との「対話のわ」を再開・継続するとともに、実施手法の多様化に取り組みます。